東京にある独立系ファイナンシャルプランナーのFPエージェンシーが、金利の話しを分かりやすく解説します。

1%の金利の違いでも、ローンの期間が長くなるほどに返済額に差が出ます。知っておきたい金利の知恵をご紹介します。

  • ・定期預金の金利がほぼゼロ
  • ・住宅ローンや自動車ローンなどの金利が下がっている ⇒ 借りすぎにつながる
  • ・ローンの借り換えを検討する人が増えた

固定金利に借り換えする分には有利だが、金利は上がらないと思い込んで、変動金利に
借り換える人が多い。目先の返済額の安さだけに惹かれ、将来の金利が上昇する
リスクが見えていない。

  • ・預貯金よりもリスクの高い投資が増えた

現在、金融機関がリスクを説明せずに販売する外貨建て保険が社会問題になっています。
確かに、日本の金利より外国の金利のほうが高いのは事実ですが、
為替の影響によって元本割れするリスクを理解しなければなりません。

  • ・金融機関は資金を貸出しや投資に回すことができず、保険や投資信託の販売を行って
    副業で稼いでいる
  • ・金融機関でサービスの縮小や手数料の引き上げがみられる
  • ・預金通帳が廃止されたり、ATMの数が少なくなっている
  • ・未利用の預金に手数料がかかるようになった

などです。

元本は変わらず、毎年付く利子も一定

元本に毎年利子が加算されていくため
毎年付く利子も上がる

金利の上下に応じ、元本と利息の金額を変化させることで5年間は返済額が一律になる。

メリットは

  • ・将来金利が下った場合は得をすること
  • ・一般的に固定金利よりも金利が低めに設定されていること

です。

デメリットとしては、

  • ・将来金利が上昇した場合は、利息の負担が重くなること
  • ・金利が上がった場合、5年後に増加する返済額の上限は1.25倍より高く
    ならないが、利息の割合が多くなると長期間返済に苦しむこと

です。

変動金利の金利上昇リスクは、ローンを組んでいる人が負っています。

固定金利の返済額は一定に設定されています。
変動金利より金利は高めに設定されていますが、
返済額が一定になるため将来の収支計画が立てやすく、
将来的に金利が上がった場合には得をします。
逆に、将来的に金利が下がった場合には、その金利は反映されないため、
変動金利より返済額が多くなる場合があります。※参考資料:表③

固定金利の金利上昇リスクは、金融機関が負っています。
どちらの金利を選ぶにしても、メリットとデメリットがありますので、
借りる人の返済能力や、そして繰り上げ返済を見越した貯蓄、
さらに将来の金利の見通しなどによって選択をする
ことが望ましいものになります。

変動金利と固定金利の違い、それぞれのリスクの所在

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